5人家族の子連れぶらり旅

子連れで旅行&キャンプを楽しむ主婦によるブログ。お得に旅するコツや、便利グッズも紹介も書いていますので、旅行・キャンプ計画の参考になれば嬉しいです!

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マニラから12時間!!世界遺産バナウェへの道のりと観光案内所について

 マニラに住んでいた時

『ここだけはいつか必ず行きたいよね…!』

と夫婦口をそろえて言っていた場所の1つが世界遺産として登録されているバナウェの棚田。フィリピン ルソン島の北部に位置するバナウェの景観は、写真で見る限りとても神秘的で、行ったことはないけどマチュピチュを思わせるような雰囲気。棚田は日本でも見られるけれど、傾斜のある山に沿って作られたその棚田からは、自然の厳しさの中で生き抜こうとする人々の強さを感じずにはいられないのです。是非行って、自分の目で見て、感じてみたい…!!

 

でもここ、とってもアクセスが悪いのです…

 

マニラから車で10時間。最近は渋滞もひどいし、場合によってはもっとかかるかな…といった感じでした。マニラからバナウェに直接アクセスできる飛行機は飛んでおらず(2017年4月時点)、仮に飛行機を利用する場合はマニラからクラークまで飛んで、そこから陸路になるようですが、クラークからバナウェだって遠い。クラークからバナウェまで陸路で8時間くらいはみておかないといけないのだから。

うちは小さな子供が3人もいるし、大変なのは確か。子連れで片道10時間の移動なんて未知もいいとこ。それでも行く?行くよね!?行っちゃおう!!

ということで2017年4月のホーリーウィーク(聖週間。イースターです)に、私たちはバナウェとバギオ(バナウェとマニラの間に位置する都市)を周る子連れ旅行に行くことを決めたのです。

 

メンバー:夫、私、5歳の娘、3歳の息子、1歳の息子、運転手さん、お友達  計7名

移動手段:自家用車(7人乗りのINNOVAというミニバン)

旅程:

 1日目 マニラからバナウェへ

 2日目 バナウェ観光(バナウェビューポイント、バタッド、バンガアン)

 3日目 バナウェからバギオへ

 4日目 バギオ観光後マニラへ

 

マニラを出発した時間は午前4時。

マニラのボニファシオにある私たちのコンドミニアムから車で出発。前日にチェックしたWAZE(ナビアプリ)によると、この時間に出れば8時間ほどでバナウェに到着するとの予測だったけれど…出発早々ものすごい渋滞。ずっと渋滞。これでもかというくらい、車が動かない。ホーリーウィークだし、みんな帰省やら旅行やらで移動するのだから当然だけど、どこまでも続く渋滞の中で、普通でも8時間以上かかる場所を目指していると思うと、気が遠くなる。高速道路には臨時料金所が設けられており、渋滞のひどさを実感。

(写真:臨時料金所)

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そんな中、子供たちはというと…爆睡でした。バンザイ!!

朝日が昇る時間が早くなってきたとは言うものの、朝4時ともなるとまだまだ暗く、渋滞で動かないもののエンジンの振動は心地よいようで、子供たちにおねんねしていただくにはちょうどいい環境でした。車の中で過ごす時間が長い、ということで、実は前日の晩もいつもより遅い時間に寝かしたのも功を奏したのかも。

前日車にはタオルケットを何枚か入れておいたので、それぞれにかけてあげれば快適度も増してGOODでした。もちろん寒がりな自分の分も準備して持っていきました。フィリピンの4月は暑いけど、朝は少し肌寒いことがあるので。何より運転手さんの居眠り防止を考えると、少し寒いくらいの車内がいいでしょうしね。

果てしなく続く渋滞を切り抜けて、お昼12時ごろ、場所はよくわからないけれどファーストフードレストランが複数並ぶ通りでマクドナルドを発見。子供たちもおなかがすいているということで、1時間ほどここで休憩。すぐにまた出発。

マニラとは異なる、とってものどかな風景。道路沿いでは刈った稲を並べる人たちの姿が。そうか、フィリピンのお米は、このような工程を経て店頭に並ぶのね…どうりで時々石が入っているわけだわ。

(写真:米を乾かす人。道路を大胆に使用中)

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ちなみに高速を降りてからの道はというと、片道1車線もしくは車線なしの道路。そこを車だけでなく、ジプニーやトライシクルが走るから、全然速度が出ないんです…ただでさえ狭い道路の横でお米を並べているわけだから、追い越しなんて不可能。強引なバイクはお米の上を走っていました(汗)

『まだ?』と時々疲れた表情をするものの、子供たちは思っていたよりも車の中でおりこうで、ゲームやDVDに手を出すことなく、歌ったりお話したり、あるいはお菓子を食べたりしながら過ごしてくれていました。

お菓子。これは子連れ旅行の必需品ですが、今回みたいな長い旅で、なおかついつレストランに行きつくかわからないときに是非持っていってほしいのが、シリアル、常温保存できる小さいパックの牛乳、そしてプラスチックの使い捨てカップ&スプーン。お菓子だと腹持ちが悪くて食べ過ぎてしまう上、どうやら我が家の長女はお菓子に飽きてしまうことがあるようで。こんな時車中で食べるシリアルは子供たちのテンションを上げ、おなかもしっかり満たしてくれる正義の味方でした。おにぎりやサンドウィッチは、初日はいいけど翌日以降の分は持っていけませんものね。

 

行けども行けどもたどり着かぬバナウェ。ひょっとして道を間違えているのでは・・・?と運転手さんを疑うこと約10回(ごめんね、運転手さん)。やっとバナウェの観光案内所にたどり着いたのは出発から13時間後の午後5時。休憩はお昼ごはんで入ったマクドナルドで過ごした1時間だけなので、行きだけで12時間。恐るべしホーリーウィーク。

 

到着したバナウェ観光案内所では観光税(1人50pHp=約125円。子どもは無料)を支払って、現地の情報ももらおうと思っていたのだけれど、ここでまさかのハプニングが。

 

観光税を支払った後、案内所のお兄さんに

『今晩泊る所は決まっている??』

と聞かれ、泊る予定のホテルを伝えたところ、横にいたお兄さんと2人してものすごーく微妙な表情。そして首を振りながら『そこは無理だ』との一言。

 

実は私たち、自分たちのホテルに加え、運転手さんとお友達のホテルを別で予約していたのだけれど、2つのホテルが1時間~1時間半離れていること、さらに運転手さんたちのホテルはこの時間から(しかもその時雨が降っていて)向かうのは危険だということで、別のホテルを探すべきだと主張。

 え、でもキャンセル料とられるよね…2部屋×2泊分、無駄にしろって言ってるの??

 と、なんだか観光案内所のお兄ちゃんに対しても疑心暗鬼になってしまったのだけれど、予約していた運転手さんたちのホテルの場合、車を山道に停める必要があり、夜何か被害がない保障ができないという主張もあり、一応会社の車だし、ということで、お兄ちゃんたちに従うことにしたのです。一体どんなところにあるホテルなんだ…??と逆に気になりましたが。

 ホーリーウィークということもあって、お兄ちゃんたちが持っているホテルリストの中で、シングルが2部屋空いているところはほとんどなく、1時間くらいかけてなんとか私たちのホテルから30分ほどの距離にある、観光案内所の近くのホテルを押さえてもらいました。ホッ。

(写真:観光案内所)

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(写真:観光案内所のマップにはたくさんのホテルが記載されています)

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ところで、どうして車で1時間半の距離にあるホテルを予約してしまったの?ちゃんと調べなかったの?って、当然思いますよね。

調べたんです、私たち。WAZEやMAPでどれくらい離れているのか、そして車でどれくらいの距離なのか事前に調べたのにこの結果。どうやらバナウェの正しい情報が反映されていなかったようなのです。行くと決めていろいろとバナウェの情報を調べて思ったのですが、参考になりそうな地図や現地の情報がまとまったものがなかなか見つからなかったのです。実際に行ってみると、確かに、道もどこがどうなっているのかわかりにくい場所で、正しい情報の入手・反映は難しいのかなと思いました。

運が悪かったのもあると思いますが、間違った情報をベースにホテルを選んでしまっていたんですね…しゅん。

でも事前に観光案内所で正しい情報を入手でき、適切なアドバイスをもとに現実的なホテルも押さえてもらえて本当によかった…!!

 

バナウェに行かれる際は、ホテルの立地を事前にホテルもしくは観光案内所に事前確認しておくと安心です!到着時間が遅いならなおさら(><)ただしフィリピンは電話がつながらない、メールの返信がこない、ということが多々あるので、早めに確認連絡いれることをお勧めします。

そして観光案内所は18時には閉まるようなので、それよりも早く到着できるようなプランを立ててくださいね ☆(遠方からの観光客が多く、夕方混み合うことが予想されるため)